症状・悩み☆回復改善した方の場合

ハンドル名:ハチコ

2004/07/07  女・20代・愛知在住

●発病の時期・きっかけ

2003年の夏、内臓系の病気で入退院を繰り返し、3回目の入院で手術をし無事退院した1週間後に発病。痩せたせいかも?と言われたけど、確かに入院する前よりは痩せたけど、それより痩せていた頃があるので(数年前)微妙。

●主な症状

右耳のみ。いちばんは「耳閉感」。
生まれつき右耳は中度の難聴(補聴器がいらないギリギリライン)のため、自分の呼吸音や自声が響くなどの症状はかなり軽め。
たぶんそういう症状もあったけど、音自体がもともと聞こえにくいから、そういう「音系」よりも感覚の「耳閉感」の不快さの方が数段上。

●主な治療歴

1.近所の耳鼻科で「神経が弱っている」と言われ、ビタミン剤を処方される。もちろん、飲んでも何の変化もない。

2.市内でも「良い」と評判の耳鼻科へ。検査の結果「突発性難聴」と言われる。
もともと右は難聴だと伝えたにも関わらずこの診断だったので、そうなのかなぁと思って処方された薬を1週間飲む。(ステロイドとか)
薬を飲んでも全然良くならないから、ネットで色々調べてみる。それで症状から「耳管開放症」ではないか?と思って、「突発性難聴」と診断した先生にその旨を伝えたところ逆ギレされて、「それは放っておくしかないですよ。治療のしようがありません」と切り捨てられる。
その日の夜から急に眠れなくなって、3日後にはパニック発作が起こる。それに伴い、耳の不快感もどんどん増して、聞こえなくても良いから耳をもぎ取ってしまいたいとさえ思う。

3.近所の医者で睡眠薬と精神安定剤を処方してもらって飲む。

4.入院していた総合病院の耳鼻咽頭科に問い合わせたところ、耳管開放症の治療を行っているということで、そこへ行く。
検査と問診の結果、鼓膜にテープを貼る処置をしてもらう。
うろ覚えの説明だけど、鼓膜にテープを貼ることで鼓膜の振動を抑えて耳閉感が減る。
それで、テープによって不快感が減っているうちに精神面での問題をクリアする。
先生は原因を特定することはできないけど、痩せたことや慣れない入院生活のストレスが大きく関係していると思うということで、メンタル面での治療は耳鼻科ではできないけど、専門のところで、耳と平行して治療するのが良いかもしれないとのこと。

5.叔母に紹介してもらった、漢方外来をしている心療内科を受診。
問診と証を診てもらった結果、加味逍遥散と酸棗仁湯を処方される。西洋薬の睡眠薬(マイスリー)と精神安定剤(デパス)も一緒に処方。
その先生は耳管開放症の人を何人か受診されたことがあるそうで、加味帰脾湯が効くということも知っていて、でも漢方はその人の証を診て選ぶから必ずしも加味帰脾湯になるとは限らないそう。
私の場合も、もちろん受診の最重要項目は「不眠とパニック発作」なので、それも考慮しての漢方2種と西洋薬の併用に。

●困ったこと・つらいこと

とにかく耳が不快で不快でしょうがない。家の中では耳栓で誤魔化す。
家の中より雑音の多い外のほうが楽だった気が…。

●発病以降生活面で変わったこと

耳管開放症に限らず、病気になって入院して手術して耳がおかしくなって精神的にもまいってしまって…と立て続けに色々あったので、不規則極まりなかった生活サイクルが、とにかく規則正しくするようになった。

●その他

一応、耳管開放症に関しては「改善」されたと思うけど、寝起き1時間くらいはたぶん開放しているっぽい。
日中も時々開放している感じがするけど(ザーザー聞こえるし耳閉感もある)、知らないうちにだいたい治ってしまう。

●その後の経過など

2004年8月現在
耳鼻科は3月半ばで受診は終わっている。
鼓膜に貼ったテープが耳掻きの最中にボロっと取れて、取れても前のような不快感があまりなかったので、またなったら来て下さいということで、とりあえず「完治」という形になった。
非常に簡単な処置なので、「もしまたなったらテープ貼ってもらえばいいや」という軽い気持ちになれることが精神的にも良いのかも…と思う。

心療内科は2週に1度が3週に1度になり、今は月1。
西洋薬も最初の1ヶ月のみで、それ以後は漢方2種類のみ。もう全然普通に眠れているし、パニックも起こっていないけど、「また眠れなくなったらどうしよう…」という気持ちが消えないうちは受診を続けたほうが良いみたい。

耳には関係ないですが「自律神経訓練」というのがおすすめです。
個人差はあれど、耳で悩めば誰でも精神的にブルーになると思います。
効果があるかどうかは、はっきり言ってわかりませんけど、うまくできるようになると、やっている最中はすごく気持ち良いです。