症状・悩み☆私の場合

●発病の時期・きっかけ

まず私の耳管開放症について説明します。
すでに20年以上前になりますが、中耳炎にかかったのがきっかけです。
子供のころからあまり耳は丈夫でなく、外耳炎や中耳炎によくかかっていました。
いつも2週間程度で治るのですが、その時は回復が遅く、耳の閉塞感がなかなか治りませんでした。
ある日を境に逆に開放感があり、その時かかっていた耳鼻科で説明もしましたが、「そのうち治る」しか言ってもらえませんでした。
よく考えたらそこの耳鼻科には自分以外の患者がほとんどいないことに気づき、不安になって2駅先の耳鼻科を電話帳で探し転院。
その耳鼻科はいつもとても混雑しており、先生は一度の診察(耳管機能検査・オトスコープなど)で耳管開放症と診断しました。
「治りにくい病気で、自分のような開業医では治せない。大きな病院で治療するなら紹介する」と言われました。

●主な症状

初めは左耳だけに症状がありましたが、10年ほど前からは右耳にもたまに起こるようになりました。
頻度は左のほうが圧倒的に高いです。
自声・呼吸音の響き、耳から空気が抜ける感覚があります。
鼻をつまんで息を強く吸い込むと一時的に閉じた感じがしますが、ただあまり効果はなく、つばを飲み込んだりすると開放してしまいます。
(この鼻すすりは鼓膜には良くないそうで、最近は自重しています)
開放する時に耳管に空気が入る音(泡がはじけるような音)が聞こえます。
ただ心臓音・脈拍の響きやめまいなどは感じません。
立っている時に起こりやすく、 寝ている時や入浴中は起こらないようです。
体調や気温・湿度などとの関連はまったくわかりません。
体調が良くても起こりますし、季節を問わず天候を問わずです。
なんとなくわかっているのは、空気の汚れている場所や人混みではだいたい起 こることぐらいです。
立食パーティーなどでは確実に起こります。

●主な治療歴

診断後8年ほどの間は何もしていませんでした。
その後石川先生のHPで加味帰脾湯を知り、薬局で購入して服用しましたが、効果があまりないと判断して中断していました。
2004年3月に情報交換の場サイトを立ち上げたことを契機に、耳鼻科での治療を再開しました。
受けた治療は加味帰脾湯と温熱療法です。
初めは徐々に改善していたように感じましたが、次第に効果を感じにくくなり、結局半年で治療はやめてしまいました。
その後白虎加人参湯を知り、漢方薬局で購入して試したところ加味帰脾湯よりも効果を感じたため、症状の強い時に使用しています。
5年ほど前から左耳だけ耳鳴りがするようになりました。
今でも止まっておらず、24時間鳴りっぱなしです。
一度耳鼻科で治療を受けましたが、服用した薬の副作用がひどく、中断しました。
症状も軽度なため、以来耳鼻科での開放症・耳鳴りの治療はしていません。
その後2度中耳炎を発症し耳鼻科を受診しましたが、その時は開放症であることも説明しませんでした。
絶望したわけでもありませんが、開放症治療に関しては放置状態です。

困ったこと・つらいこと

症状が出ている時は会話するのがおっくうですが、特に会社や周囲にも説明していません。
症状が出ていない時は、病気であることは忘れているくらいです。

●発病以降生活面で変わったこと

特にありません。発病以降も普通に会社に勤め、普通に生活しています。